特別養護老人ホーム 桜楓親愛の丘

私たち親愛会はご利用者様一人ひとりの人生を応援し、質の高い支援・介護を目指すことによって、日々の生活に喜びを感じ、笑顔あふれる人生を支えることを使命としています。
施設長である私はこの考えをご利用者様だけではなく全ての職員にも当てはまると考えました。この組織で働いてよかった、この職場でみんなと出会えてよかったと感じてもらえる環境づくりを心がけています。

これは私の性格があるかもしれませんが、余程のことが無い限り仕事のミスや失敗で叱ることはありません。その人の言葉や表情、動きを見れば一生懸命に仕事をしているかどうかはすぐに分かります。私たちの仕事はロボットにはできない、人と人が触れ合うことで価値が発揮されるのでミスや失敗はあるという前提で考え、大事なのは最善を尽くした結果であることと、同じ間違えを繰り返さないこと。私も毎日穏やかに楽しく働きたいです（笑）。

職員の将来や成長を考え努力をしてもらいますが、決して無理はさせません。そしてありきたりな言葉になってしまいますが、一緒に働く職員に対して感謝の気持ちを忘れず、親兄弟のように何でも話せる家族のような職場づくりを今後も続けていきます。

前職の話しをすると多くの方に少し驚かれるのですが施設長である私は以前、建築現場で使われる車両のメーカーで機械設計士として働いていました。全国転勤もある上場企業で働いていて、納期が迫ると徹夜で図面を仕上げる日もあるなどハードな仕事ではありましたが、自分が設計したものがカタチに残るというやりがいを感じていたのです。

設計士としてこれから脂が乗り始める30歳のある日のこと、父が病気で倒れてしまい、介護が必要になりました。姉がいるのですがまだ子供が幼いし、私は全国転勤もあり得たので母親に任せっきりにするわけにはいきませんから上場企業を退職という選択をします。最終的に父は施設へ入ることになったわけですが、設計の最前線から一時的とは言え離れてまた戻ることは当時考えておらず、たまたま見た家から歩いて10分程度の介護施設の求人広告を目にして軽い気持ちで応募をしてみました。これが人生の大きな転換期でしたね。

無事に介護ヘルパーとして採用されて働き始めると、「こちらが天職だったのかもしれない」と思うくらい、仕事が楽しいのです。設計士時代の数日徹夜と較べたら夜勤は全然楽ですし、何よりも利用者様の笑顔や笑い声といった人とのふれあいを日々感じながら働けるなんて素晴らしい…と強く感じました。父が倒れた時は驚きましたが、同時に自分の人生を見つめ直す大きなきっかけにもなりました。

こんなこと言うと怒られちゃうかもしれませんが（笑）、私がこの業界で働き始めたきっかけは、友人が声をかけてくれたからという軽い動機です。それまではOLで早くに結婚をして子供もいたから扶養控除内でできる仕事を探していたら、友人が介護のお仕事を紹介してくれて、気がつけば約20年経っていました。パートで働きはじめてその後は派遣スタッフになり、橳島さんが施設長になるタイミングで正社員になったのです。

橳島さんが施設長なら安心して働ける、それが正社員になろうと思った理由ですね。親愛会で一緒に働いていて、橳島さんは本当に怒っている姿を見たことが無く、いつもにこにこと笑っているから職員はもちろん、ご利用者様も自然と周りに集まってくるのです。何をやるかも大事だけど誰とやるかも同じくらいかそれ以上に大事と考えているので、完全に橳島さんの人柄で新しい事業所についていこうと思いました。

施設長をはじめ今活躍している職員の多くが全くの未経験でした。採用面接も行っている施設長は自身の経験も踏まえて求める人物をこう語ります。
「コミュニケーション力が一番大事、学歴や業界経験など全く関係ありません。一緒に働く職員はもちろん、ご利用者様が何を望んでいるか意図を汲み取る力が求められます。そして同じくらい大事なのが目標を持つこと。仕事ですから時には辛いこともありますが、目標があれば自然と頑張れるのです。私自身はそうでした。資格を取りたいとか昇格したいとか具体的な内容でもいいし、◎◎さんをもっと笑顔にしたいでも構いません。内容や大きさよりも目標を持つことが大事だと私は考えます」。

少しでも介護業界に興味を持ったあなた、まずは一度お会いしませんか。きっとこれまでのイメージと違うことに気がつくと思います。